低炭素社会を目指し、平成22年度に政府は「新成長戦略」の中で、2020年に温室効果ガスを1990年に比べて25%削減する長期目標を掲げました。しかし、住宅の高断熱・高気密化や機器の効率化が進んでいるにもかかわらず、住宅分野における二酸化炭素排出量の増加が続いています。この長期目標を達成するには、住宅分野としては、更なる省エネルギー化を進めて、二酸化炭素の排出量を抑えることが必要不可欠です。
このような背景のもとLCCM 住宅(R)(ライフ・サイクル・カーボン・マイナス住宅(R))とは、住宅の建設、居住、改修、廃棄というライフサイクルの中で、できるだけCO2排出量を減らしながら 、さらに太陽光発電システムなどを利用した再生可能エネルギーにより、CO2排出量の収支をマイナスにする住宅のことです。具体的には、まず居住時のエネルギー消費を大幅に削減し、その消費量を上回るような太陽光発電システムを導入することで、建設する時に発生したCO2を居住する時の余剰エネルギーにより返済する事になります。(図1)
ただし、居住する時のエネルギー消費を大幅に削減する際に、健康・安全性、快適性、利便性などを損なわないように工夫する必要があります。従来の住宅であれば居住年数が増えるどCO2排出量は増えていきますが、LCCM住宅では改修の時には少し増えるものの、全体としてCO2排出量は減少していき、ある年数が経過したところでマイナスとなります。(図2)
※「LCCM住宅(R)」及び「ライフ・サイクル・カーボン・マイナス住宅(R)」は、財団法人 建築環境・省エネルギー機構が保有する商標です。
