新築住宅を建てる時に火災保険は必要なのか?
2025.05.01
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#お金のハナシ
新築注文住宅をはじめマイホームを購入する際には、支払いのために住宅ローンを組む方が多いことでしょう。そして住宅ローンの申し込み時には、条件として火災保険に加入することが一般的なのですが、どうしてかはご存じでしょうか。
住宅ローンを組んでマイホームを購入した場合、返済は長期間にわたります。
その期間中に万が一火災や自然災害などで住まいに大きな損害があったとしても、住宅ローンの残高は減らず、完済まで払い続けなければなりません。火災保険に加入していなければ、住宅ローンと再建費用の二重の支払いが発生してしまい、想像以上の負担を背負うことになってしまいます。
また住宅ローンでは、金融機関は土地や建物を担保に融資を行うのが一般的です。しかし火災などで住宅が破損し、建物の価値がなくなってしまうと、金融機関はローンの契約者がローンを返済できなくなったときに返済分を保証するものを失ってしまいます。
そのため、住まいが被害を受けてしまった後の生活の再建をスムーズにするためにも、返済期間中にローンを滞りなく返済するためにも、不動産の購入時に住宅ローンを利用する場合は、一般的に金融機関から火災保険への加入を求められるのです。
火災保険とは?
「火災保険」は、火災や風水災、その他一定の偶然の事故などで被った住宅や家財の損害をカバーする保険です。
もし住まいが深刻な損害を受ければ、それまでの暮らしを取り戻すために必要な修繕には数千万円が必要になることもあります。そのとき貯蓄だけで対応するのは難しい方も多いでしょう。
また近年は、気候変動の影響から風水災などによる被害が各地で相次いでおり、自然災害に備えようと、火災保険の重要視する声が高まっています。
災害以外でも住宅が損害を受ける場面がある
基本的に新築住宅は、設備も新しいため自らが原因となる火災が発生する可能性は低いと言われていますが、災害以外でも住まいが損害を受ける場面は考えられます。そのうちのひとつが隣家からのもらい火です。
もらい火に関して明治32年に定められた法律である失火責任法には、「失火(過失による火災)の場合は、損害賠償はしなくて良い。ただし重大な過失の場合を除く。」という内容が定められています。つまり、自宅の火災で隣家に火が燃え移ってしまったとしても、「重大な過失」がなければ隣家への賠償はしなくて良いことになります。
逆に言えば、隣家の火災で自宅が損害を受けても、火元の家主からは賠償してもらえない場合がある、ということです。
火災保険の加入は法律上の義務ではありませんが、いくら災害の少ないエリアを選んだり、日頃の暮らし方に注意したりしていても防ぎようのない損害から住まいを守るためには、しっかりと検討しておくのがおすすめです。
火災保険に加入するときの注意点
火災保険の補償の対象は「建物」と「家財」の2つ
住宅ローンの融資を受けるときに求められるのは、「土地の上に建っている建物」を対象にした火災保険ですが、火災保険の補償の対象は「建物」と「家財」の2つがあります。
「建物」として補償の対象としているのは住宅専用の建物に加え、門や塀、物置、車庫などです。そして「家財」とは、敷地内にある家具や家電など、日常生活に使用している動産を指します。そのため、建物部分だけの火災保険に加入している場合、もしテレビやパソコン、家具などの家財が損害を受けてもそれらに対する損害は補償されません。
「建物」と「家財」の2つ、それぞれに加入することで建物・車庫・塀などに加え、建物内にある財産への損害にも備えられるようになります
地震保険は火災保険と合わせて加入できる
火災保険に加入する際には、地震保険の加入も検討しておきましょう。地震保険は単体では加入できず、火災保険に加入している方が加入できる保険です。
火災保険には地震、噴火、津波、およびそれらを原因とする火災に対する補償は含まれていないため、もし住まいから出火した原因が地震、噴火、津波にある場合、火災保険からは保険金が支払われません。
もし予期できない大きな地震、噴火、津波に備えたい場合は、地震保険にも加入しておくと安心です。
まとめ
今回は新築住宅に火災保険はなぜ必要なのかをご紹介しました。
住宅ローンと再建費用の二重の支払いが発生してしまい、想像以上の負担を背負うことになってしまう恐ろしさはご想像いただけたかと思います。しかし、住宅ローンを利用しないで新築注文住宅を購入した場合でも、万が一住まいが火災等で甚大な被害を被ってしまった場合、その後の生活や家計に大きな影響を及ぼすことには変わりがありません。
火災等によるリスクを保険無しで負うのは難しいため、もし住宅ローンを利用しない場合にも、火災保険への加入を検討してみてください。
もし住まいづくりに関して不安なことや気になることがあれば、ぜひお気軽にエルクホームズまでご相談ください。
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