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これからのエネルギー社会を見据えた新基準!「GX ZEH」とは?

2025.10.16

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#性能のハナシ

令和7年9月、経済産業省は、住宅における省エネルギー性能牽引の担い手であるZEH・ZEH-Mについて、今後、より高い省エネルギー性能を掲げることが期待されること、また、再生可能エネルギーの自家消費の拡大の促進を行う必要があることを踏まえ、新たに「GX ZEH」及び「GX ZEH-M」を定義しました。

【引用 : 「GX ZEH」及び「GX ZEH-M」を定義しました (METI_経済産業省)https://www.meti.go.jp/press/2025/09/20250926002/20250926002.html

 

今回は2030年代後半に広く普及が期待される戸建住宅として定義された「GX ZEH」について、詳しくご紹介します。

 

 

 

従来 ZEH の定義と、広島・山口における目安

 

まずは従来の ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー住宅)の定義を、断熱性能・一次エネルギー削減率・UA 値を交えて明確にしておきましょう。

 

 

断熱性能(外皮性能)=UA 値

住宅の「外皮(屋根・壁・床・窓など、室内と外気を隔てる部分)」を通じて熱がどれくらい逃げやすいかを示す指標をUA 値(外皮平均熱貫流率)といい、値が小さいほど熱が逃げにくく、断熱性が高い住宅とみなされます。

ZEHの定義では、ZEH強化外皮基準(地域区分1~8地域の平成 28 年省エネルギー基準(ηAC 値: 冷房期の平均日射熱取得率、気密・防露性能の確保等の留意事項)を満たした上で、広島・山口が属している地域区分 5~6 に従い、UA 値[W/m2K]を0.60 相当以下にすることが求められます。これは国土交通省の断熱等性能等級における「断熱等級5」に相当します。

 

 

省エネ努力部分=一次エネルギー消費量削減率

つぎに省エネとしては、再生可能エネルギーを除く部分で、基準一次エネルギー消費量と比較して 20%以上の削減を図ることが要件とされます。

そして省エネで抑えられなかった消費分を、敷地内の太陽光発電など再生可能エネルギーを導入し、年間トータルで「消費する一次エネルギー量 − 創る一次エネルギー量」がゼロ以下になるよう設計する必要があります。

 

このように、従来の ZEH基準では、「断熱性能(UA 値)を地域基準より高くする」「省エネで消費を20%以上抑える」「再生可能エネルギーで相殺する」という三本柱が基本になっています。

 

 

 

GX ZEHにおける主な変更点

 

次に、この度発表されたGX ZEHの定義を、従来ZEH との変更点を中心にご紹介します。

 

 

従来ZEHを上回る省エネ性能

GX ZEHでは、従来ZEHを上回る省エネ性能や制度要件が導入されました。

まず断熱性能が「断熱等級6」相当に引き上げられ、広島・山口ではUA 値[W/m2K]は0.46 相当以下にすることが求められます。そして、再生エネルギーを除く、一次エネルギー消費量削減率は従来の20%から35%以上へ強化され、再生可能エネルギーを含めた一次エネルギー収支で100%以上の削減が基本となります。

 

 

定置用蓄電池の設置と高度エネルギーマネジメント

また設備要件として、定置用蓄電池の設置と、HEMSなどの蓄電池の充電量・放電量を制御できる高度なエネルギーマネジメント機能の導入が新たな要件となりました。高度エネルギーマネジメントには、再生可能エネルギーの発電量等を把握した上で、住宅内の冷暖房設備や給油設備等を制御可能であることも条件に含まれます。

 

合わせて推奨条件としては、敷地内に駐車スペースを有する戸建住宅において、建築士による建築主へのEV充電設備またはV2H充電設備(充放電設備)の導入検討にあたり必要な情報の説明を行うこととされています。

 

このように、GX ZEHは単なる性能強化だけでなく、これからのエネルギー社会を見据えた、機能・制度を含めた包括的な次世代基準への転換といえるでしょう。

 

 

 

エルクホームズの住まいは標準仕様が高性能

 

エルクホームズは、一般社団法人環境共創イニシアチブ(略称SII)に登録されている「ZEHビルダー」ですが、その中でも、ZEHビルダー/プランナー評価制度による評価において最高ランクを連続で獲得しています。

エルクホームズのZEH普及率が非常に高い理由は、すべての商品に「2×6工法」を採用し、標準仕様で断熱等級6を満たす高品質の住まいをつくり続けているから。そのため、今回の発表においても性能面での莫大な費用の追加は必要なく、設備要件のみで基準をクリアすることが可能です。

 

山口県、広島県で新築注文住宅の建築を検討されている方はぜひ一度、エルクホームズの住宅展示場にお越しください。

 

 

 

 

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