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電気料金に含まれる「燃料費調整額」とは?

2022.12.29

#お金のハナシ

「最近、電気代が高いな」と感じていませんか?

日本の電力会社では月々の料金に「燃料費調整額」を組み込んでおり、燃料価格の変動が電気料金に反映される仕組みです。

また、この燃料費調整額は電気代が高くなる原因の1つにもなります。

オール電化住宅が多くなっている近年、注文住宅を考えられている方にとっても電気代の高騰は気になる問題ではないでしょうか。

この機会に、燃料費調整制度について理解しておきましょう。

 

 

燃料費調整制度とは

 

燃料費調整制度とは、火力発電に用いる燃料の価格変動を、毎月の電気料金に反映させる仕組みのことです。この制度は現在、ほとんどの電力会社が導入しています。

日本はエネルギー資源の大半を輸入でまかなっているため、世界の経済状況や政局の変化、為替レートなどが燃料価格に大きく影響します。そのため、電気料金を固定していると、燃料価格が高騰したときに電力会社が大きな損失を被る可能性があります。そういった事態から電力会社を守るために燃料費調整制度が設けられました。

 

 

燃料費調整制度の目的

 

燃料費調整制度の主な目的は、燃料価格の変動から電力会社の経営を守ることです。燃料価格の変動は発電コストに影響するため、電力会社は経営を安定させるために燃料価格の増減を電気料金に反映します。

しかし、燃料費が変動するのにあわせて毎回基本料金や料金体系を変更するのは現実的ではありません。そこで、電力会社の要請や当時の電気事業審議会の提言を受け、燃料価格の変動に柔軟に対応できるかたちでの制度が導入されました。

 

 

燃料費調整額とは

 

燃料費調整額とは、燃料費調整制度に基づいて決められる発電コストのことです。

毎月の電気代のうち、電力量料金に対する補正として適用されます。燃料費調整額によって、月々の電気代が上がることもあれば、安くなることもあります。

ただし、燃料費の変動が燃料費調整額に反映されるまでにはタイムラグがあることに注意しましょう。

 

電力使用量1kWhあたりの燃料費調整額は「燃料費調整単価」と呼ばれます。燃料費調整単価は3カ月間の平均燃料価格によって算出され、2カ月後の電気料金に反映される仕組みです。

例を挙げると、2022年6月から8月の平均燃料価格は11月分の燃料費調整単価に影響します。自宅の電気料金を見るときには、燃料費調整額は3~5カ月前の市場の影響を受けていることを念頭に置いておきましょう。

 

 

燃料費調整額のプラス・マイナス調整

 

燃料費調整額が電気代に含まれていると、家計への負担が気になるところです。しかし、この制度の特徴は、燃料費の調整が増額だけでなく減額方向にも発生するというところにあります。

具体的には、実際の平均燃料価格が基準燃料価格を上回った場合は差額が電気料金にプラスされ、平均燃料価格が基準燃料価格を下回った場合は差額が電気料金から差し引かれる仕組みです。

※「基準燃料価格」とは、料金設定の前提となる平均燃料価格のことです。

 

 

燃料費調整単価の推移

 

2021年からの燃料費調整額を見ると、2021年9月分までマイナス調整が続いていましたが、2021年10月分以降はプラス調整になっています。

引用元:燃料費調整制度のご案内|中国電力

https://www.energia.co.jp/elec/seido/nencho/

 

 

今後も燃料費調整額は上がる見通し

 

燃料費の高騰は燃料の需要と供給の差などによってもたらされますが、昨今の円安も燃料費の値上がりに拍車をかけています。今後も燃料費調整額は上昇する見通しです。

 

要因1:各種エネルギーの輸入価格が高騰している

燃料費調整額が上がる理由の一つに、各種エネルギーの輸入価格が高騰していることが挙げられます。日本では発電電力量の80%近くを火力電力が占めており、その火力燃料の大半は海外からの輸入です。原油価格の国際的な下落が生じない限り、ガソリン価格や電気料金の引き上げは今後も続いていくと予想されます。

急激な円安によって燃料の輸入コストが増加していることも燃料費調整額を上昇させる要因です。エネルギー資源が乏しい日本にとって、エネルギー輸入価格の高騰と円安は二重の打撃といえるでしょう。

 

要因2:経済や国際情勢などが影響

エネルギー価格の高騰には、世界経済や国際情勢などが影響しています。新型コロナウイルスからの経済回復で世界のエネルギー需要が拡大しているのにもかかわらず、エネルギーの供給が各地でひっ迫しているのが現状です。

 

 

まとめ

 

燃料費調整額の仕組みについて理解しておくことは、毎月の電気代の内訳を把握し、電気の節約を意識することにつながります。

今のお住まいで電気を使用するタイミングを工夫したり、使用量を調整したりすれば電気代の節約につながります。これを「ピークシフト」や「ピークカット」と呼びます。

また注文住宅を検討されている方は、住宅の高断熱化や高効率の設備を取り入れることで使用する電気の量を削減したり、太陽光発電システムや蓄電池を搭載して自宅で電気を作ったり貯めたりすることで、電気代の削減が可能になります。

電気を貯めて使う「自給自足型住宅」が注文住宅のトレンドになる日も近いかもしれません。

エルクホームズは国内屈指の高気密・高断熱に、家中どこでも快適な全館空調システムを備えた、高性能注文住宅を提供し続けています。性能の高い注文住宅は暖房費や冷房費などの光熱費も抑えられ、以前の住まいより電気代が安くなったとの声も多くいただいています。

電気代がなるべく掛からない住まいづくりをしたい方は、ぜひエルクホームズの家づくりをご検討ください。

 

 

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