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注文住宅を建てるなら熱交換換気システムを選ぼう!

2022.10.13

#性能のハナシ

健康で気持ちよく過ごしていくために、ウォーターサーバーなどで「きれいな水」を選んで飲まれている方も多いかと思います。同じように、できれば「きれいな空気」の中で過ごしたいと思われる方も多いのではないでしょうか。

これから注文住宅を建てて暮らしていく中で、最も体内に取り込む量が多いのが「室内の空気」、しかし残念なことに大抵の場合、室内の空気というものは外気よりも汚れていることをご存知でしたか?

 

人間は「呼吸」によって、酸素を吸って二酸化炭素を吐き出します。キッチンで料理をする時にも、水蒸気やにおい、燃えカスなどが大量に発生することで室内の空気が汚染されます。

そのため、生活に伴って発生する様々な空気の汚れは「換気」によって排出し、外部から新鮮な空気を室内に取り入れる必要があります。トイレやキッチン、お風呂などに必ず換気扇がついているのは特に汚染物質の発生が多い場所だからなのです。このように「換気」は住生活にとって、欠かすことのできない大切な住宅性能です。

今回は良質な住環境に欠かせない、換気と熱交換換気システムについてご紹介します。

 

 

24時間換気の義務付け

 

昔の住宅は気密性が低かったため、隙間風によって1時間あたり1〜2回は自然に換気がなされていました。そのためトイレやキッチンなど以外では、換気不足による室内空気汚染が深刻な状態となることはほとんどありませんでした。ところが近年以降、新築注文住宅の気密化が進んできたため、間取りによってリビングや寝室などの居室での換気不足が発生するようになりました。

そのような背景の中、急速に普及した新建材に大量に含まれていたホルムアルデヒドなどの揮発性有害化学物質による、「シックハウス症候群」が大きな社会問題となりました。そのため、シックハウス対策として2003年7月に建築基準法が改正されました。この改正により、住宅への24時間換気の設置が義務付けられるようになったのです。今では当たり前の注文住宅の24時間換気システムですが、始まったのはほんの15年前のことでした。

 

24時間換気の目的

 

1.揮発性有害化学物質の除去

現在使用されている新建材の中には、シックハウスの原因となるホルムアルデヒドやトルエン、キシレンなどの揮発性化学物質が含まれていることがあり、ゆっくりと室内に揮発してきます。これらの微量の化学物質が室内に滞留させないために、常時換気で屋外へ排出する必要があります。

 

2.二酸化炭素の排出と酸素の流入

人は呼吸することで酸素を吸って二酸化炭素を吐き出します。人が呼吸で排出する二酸化炭素を屋外に排出し、減った酸素を補うために、一定量の換気が必要です。

 

3.温度・湿気の結露対策

私たちが生活する中で、浴室やキッチン、そして人からも湿気は大量に放出されています。特に室内と屋外の温度差が拡大する冬季には、一部の部屋に湿気が集中してしまうと、あっという間に大量の結露が発生してしまい、木を腐らせたり、カビが生えたりしてしまいます。そのため、湿気が一部の場所に滞らないよう、換気で室内の空気に流れを作る必要があります。過度に温度差と湿気の多い場所を造らないことで、結露を抑制します。

 

4.生活臭の滞留抑制

室内での生活によって様々なにおいが発生します。このにおいが室内にこもってしまうと大変です。換気によって室内のにおい成分を速やかに屋外に排出することで、生活臭を抑制します。

 

5.ハウスダストの排除

室内の空気中には肉眼では見えないほど微小なハウスダストが大量に浮遊しています。中でもカビの胞子やダニの死骸や糞など、人体に有害な雑菌やアレルゲンの微粒子は、人が通るたびに舞い上がって健康を害します。こういったハウスダストによる健康被害を防ぐためにも、換気でハウスダストを排除する必要があります。

 

6.外気の汚染物質の遮断

近年、大陸から飛散する黄砂やPM2.5(超微粒子)など、私たちを取り巻く大気汚染は日々深刻化しています。換気システムの給気口にフィルターを取り付けることで、これらの大気中の浮遊物質を室内に侵入を抑制することが出来ます。

 

7.省エネ(熱交換換気の場合)

隙間風での換気の場合は、風が強いと換気しすぎてしまうことがあります。特に夏冬の外気温との差が大きくなる暖房の場合、せっかく空調した室内の空気を換気で全部捨ててしまうのは空調エネルギーの浪費につながります。換気機器に熱交換型のシステムを使うと、捨てる空気からしっかりと熱を回収できるため、空調エネルギーの削減につながります。

 

 

熱交換換気システムとは

 

従来の換気システムは夏の熱い空気が室内に入り込んだり、冬の暖かい空気が室外に出て行ったりしてしまう弱点がありました。熱交換換気システムは、この弱点を克服して換気による温度変化を少なくしたものです。排気される室内の空気から熱を回収して、新しく取り入れた外気に熱を移すことができます。

熱交換換気をおこなえば、換気によって夏は室温が上がり、冬は室温が下がってしまう熱損失もかなり減らすことができます。結果的に換気にともなう冷暖房熱のロスが抑えられるので、省エネにつながります。

 

熱交換換気システムのデメリット

 

熱交換換気システムは「第1種換気」と呼ばれるものが多く、他の換気方法と比べ一番複雑です。機械を使って換気を行うため初期費用(設備コスト)が高くなるだけでなく、定期メンテナンス(フィルターの掃除や交換など)のコストや手間がかかります。

さらに、設備の性能に依存するので、性能が低いと換気ダクト内に埃が溜まるなどのトラブルをおこしやすくなります。また住宅の性能の影響も受けます。冷暖房効果が全室均等に行き渡らないような、断熱性能や気密性能が低い家は、熱回収効率が悪くなります。

断熱性能と気密性能の両方をかなえている注文住宅であれば、熱交換換気システムのメリットを十分に生かせるでしょう。

 

 

まとめ

 

注文住宅を建てて暮らしていく中で最も体内に取り込む量が多いのが「室内の空気」、 しかし、生活に伴い様々な理由で汚れてしまうため、「換気」によって排出し外部から新鮮な空気を室内に取り入れる必要があります。

「シックハウス症候群」が社会問題となった背景もあり、24時間換気が義務化された昨今の注文住宅ですが、より快適な住環境と省エネのためには換気による熱損失を少なくした熱交換換気システムを導入することをおすすめします。熱交換換気システムを十分に生かすためには高性能の設備と高気密・高断熱の住宅性能が必須ではありますが、エルクホームズの家はどちらも標準装備。暑い夏、寒い冬、どちらも快適な住空間を提供いたします。

山口・広島で注文住宅をご検討されている方はぜひ一度、エルクホームズの快適な住まいをご体感ください。

 

 

 

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