玄関ドアはなぜBluetooth接続が主流なの?|スマートキーが選ばれる理由
2025.12.25
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#家づくりノウハウ
最近の新築住宅や注文住宅では、スマホで玄関の鍵を操作できる「スマートキー(スマートロック)」が当たり前になりつつあります。
その中で、多くの玄関ドアメーカーが採用しているのがBluetooth接続です。
「Wi-Fiの方が高性能そう」「外出先から操作できた方が便利では?」と感じる方も多いかもしれません。
しかし、玄関ドアという設備の特性を考えると、実はBluetoothの方が暮らしに向いている理由があります。ここでは、利用者目線で分かりやすく解説します。
BluetoothとWi-Fiの違いは?簡単にご紹介
BluetoothとWi-Fiは、どちらも無線通信ですが役割が異なります。Bluetoothは近距離通信に向いており、数メートル以内でスマートフォンや機器をつなぐのが得意です。消費電力が少なく、電子キーやイヤホンなどによく使われます。一方Wi-Fiは通信距離が長く、インターネットに接続できるのが特徴です。住まいにおいては家全体のコントロールや外出先からの操作・確認に適しています。このように用途に応じて使い分けられています。

玄関ドアに求められるのは「確実に開く」という安心感
玄関ドアは、住まいの中でも特に重要な設備です。
もし鍵が開かなければ、家に入れない、外出できない、家族が締め出されるといった深刻なトラブルにつながりかねません。
Bluetooth接続のスマートキーは、スマホと玄関ドアが直接通信する仕組みのため、インターネット回線に左右されません。
回線障害やルーターの不具合、プロバイダ側のトラブルが起きた場合でも、「鍵が開かない」というリスクを抑えられる点が大きな特長です。365日ほぼ毎日使用する玄関ドアにおいては、多機能であることよりも、日常の中で安定して使えることが何より重要です。その点でBluetoothは、非常に合理的な選択と言えます。
また、このほかにもBluetoothであるメリットは様々あります。
メリット1 電池が長持ちしやすい
スマートキー付きの玄関ドアの多くは、配線を使わない電池式です。
Bluetoothは消費電力が少ない通信方式のため、電池が長持ちしやすく、交換の頻度も抑えられます。
一方、Wi-Fi接続は常に通信を行う必要があるため、どうしても電池の消耗が早くなりがちです。
「気づいたら電池切れで使えない」といったストレスを避けるためにも、Bluetoothは玄関ドアに適した方式だといえるでしょう。
メリット2 防犯面でも安心できる接続方式
Bluetooth接続のスマートキーは、玄関ドアの近くにスマホがなければ操作できない仕組みです。
そのため、外部から遠隔で不正操作されるリスクが低く、インターネットを経由した攻撃の心配も少なくなります。
玄関は住まいの防犯の要です。
多くのメーカーがBluetooth接続を採用しているのは、利便性を追求するだけでなく、トラブルや事故を防ぐことを最優先に考えた設計思想があるからとも言えます。
メリット3 家族全員が迷わず使えるシンプルさ
Bluetoothタイプの玄関ドアは、スマホを持って近づくだけで解錠できたり、アプリを開いてワンタップするだけだったりと、操作が非常に直感的です。
Wi-Fi接続で必要になることの多い、ネットワーク設定やルーター変更時の再設定といった手間がほとんどない点も、日常使いでは大きなメリットです。
毎日使う設備だからこそ、誰でも分かりやすく、迷わず使えることが大切です。
Wi-Fi接続が向いているケースもある
もちろん、Wi-Fi接続の玄関ドアが向いている方もいます。
外出先から鍵を操作したい場合や、宅配対応、民泊利用、スマートホームとの連携を重視したい場合には、Wi-Fi機能が役立つこともあります。
ただし、実際の暮らしでは「外から玄関の鍵を操作する場面はほとんどなかった」という声も多く、日常生活においてはBluetooth接続だけで十分と感じる方が大半です。
そのため最近では、基本はBluetooth接続とし、必要な人だけがWi-Fi機能を追加できる設計を採用するメーカーも増えています。

まとめ|玄関ドアはBluetooth接続を基本に考える
Bluetooth接続の玄関ドアは、確実に使える安心感があり、電池も長持ちしやすく、防犯面でも優れています。さらに操作がシンプルなため、家族全員がストレスなく使える点も魅力です。
Bluetoothは「毎日の安心を支える基本機能」、Wi-Fiは「あると便利なオプション機能」。玄関ドアを選ぶ際は、まず安心性能を重視し、そのうえで自分たちの暮らしに合った機能を選ぶことが、後悔しない家づくりにつながります。
これから家づくりを進める方は、ぜひ玄関ドアの「接続方式」にも注目してみてください。
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