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【プロが解説】新築住宅の坪単価を正しく比較する方法

2025.05.22

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#お金のハナシ

新築注文住宅を建てるとき「坪単価」を目安にする方は多いのではないでしょうか?

しかし「坪単価」は明確な定義が定められていないため、坪単価の数字だけで比較してしまうと、後から追加費用が発生したり、思うような暮らしが叶えられなかったりと、「安いと思ったのに実際はそうではなかった」となってしまう可能性もあります。

 

この記事では、プロ目線での「坪単価の正しい比較方法」をわかりやすく解説。気を付けたい坪単価の落とし穴、失敗しない家づくりのポイントまでをご紹介します。

 

 

坪単価とは?基本をおさらい

 

「坪単価」とは、住宅の建築費を延べ床面積(坪数)で割った金額のことです。

例えば40坪の住宅の建築費が2,400万円だった場合、坪単価は60万円となります。

計算もしやすいため、一見すると比較しやすそうですが、単純に金額だけを比べるのは危険です。なぜなら、それぞれのハウスメーカーや工務店によって、床面積や費用に含まれる範囲が違うからです。

 

 

 

坪単価を比較する前にチェックすべき3つのポイント

 

・延べ床面積の定義の違い

ハウスメーカーや工務店によって、延べ床面積に含める内容が異なります。

吹き抜け、バルコニー、玄関ポーチ、ロフトなど床や屋根が無く居住スペースとは見なせない部分も床面積に含まれていることがあるのですが、これらの含まれる部分が多いほど、坪単価は安く見える傾向にあります。

比較する際は、何が面積に含まれているかを確認しましょう。

 

・坪単価に含まれる費用が違う

例えば同じ「坪単価60万円」でも含まれている内容に大きな違いがある場合があります。

プラン作成・設計士料などの設計費や、安全に住まいを建てるために必要な地盤の強化工事を行う地盤改良費、フェンス・カーポート・庭などを作るための外構費、照明やカーテンといった付帯設備、登記料や火災保険料、ローン手数料などの諸経費なども住まいを建てるためには必要です。

見積書で「どこまで含まれているか」を必ず確認し、それらを揃えた状態で比較しましょう。

 

・標準仕様や設備グレードに注意

例え「同じ坪単価」でも、設備や建材のグレードに大きな差があることもあります。

外壁や窓・屋根の材質、キッチン・バスのメーカーやランク、断熱性能や省エネ基準に適応しているかなどは、建てた後も快適に暮らしていく上では大切なものです。

始めは「安い坪単価」に見えても、希望の暮らしや快適な住環境を叶えるためには、仕様のグレードアップが必要となり、結果としてオプション費用がかさむこともあります。

 

 

 

正しい比較のステップ5つ

 

①延べ床面積の計算方法を統一する

②見積書の内訳を丁寧に確認

③標準仕様・設備内容をチェック

④外構や諸費用も含めて検討

⑤最終的な「総費用」で比較する

 

 

まとめ:坪単価は目安、総費用や内容で判断しよう

 

新築注文住宅を検討する際、目安としてよく使われる「坪単価」ですが、実のところ明確な定義がないという点に注意しましょう。そのため、表面上は同じような坪単価でも、実際にかかる総額には数百万円の差が出ることもあります。

 

また、低い坪単価は「最低限の仕様での価格」であることが多く、断熱性や耐震性、設備のグレードなどが削られている場合もあります。結果として、住み始めてからの快適性や光熱費、将来的なメンテナンスコストに大きく影響することもあります。

 

より良い住まいを建てるためには建物本体だけでなく、設計料や地盤改良、外構工事など含めた費用で検討することが重要です。

そして、長期的に安心して快適に暮らすには、断熱性・耐震性・耐久性といった基本性能をしっかり確認することも必要です。設備の有無だけでなく、各メーカーの仕様書や性能数値もよく見比べてみましょう。

坪単価はあくまで一つの参考情報にすぎません。価格だけで判断せず、「住んでからの幸せ」を見据えた家づくりを心がけましょう。

 

 

 

 

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