住まいのライフサイクルコスト(LCC)とは?
エルク通信
家事を効率的にする動線の工夫とは?
注文住宅を計画する際、誰もが間取りにはこだわります。しかし、せっかくこだわった広い間取りでも後々不満が挙がるのはなぜでしょうか?原因になるのは“家事動線”を考えていなかったからです。
効率と利便性を意識した家事の動線をつくるには、どのようなポイントに注目すべきでしょうか。
洗面室とキッチンを中心に動線を考えよう
料理と洗濯は、家事のなかでも多くの時間と労力を占めているので、効率を考えるのであれば、洗濯・料理にフォーカスしましょう。
例えば、洗濯は「洗ってから干すまでの流れを考える」、料理なら「買い物から調理するまでの流れを考える」です。共通しているのは“家の外と中を行き来する”ということ。衣類を干したり取り込んだり、買い物に出かけたりゴミを出したり、これらの移動時間を短縮できれば、掃除や子供たちの世話といった複数の家事も同時にこなしやすくなるでしょう。
特に朝は洗濯や料理、出かける支度、子どもたちのお世話など、やらなければならないことが山ほどあります。顔を洗う、洗濯をする、料理を作る、身支度をする、食事の片付けをするなど、気づかない間に洗面所とキッチンを何度も往復することも。
そこで、キッチンからすぐに洗面所に移動できる間取りにしておくと、忙しい朝の時短につながります。
家事をイメージしながら具体的に配置する
洗濯機は洗面脱衣室に設置する家が多いため、衣類を干すスペースを洗面室の近くに設けると便利です。ランドリールームや、勝手口から物干しスペースにつながる動線を作るなどが考えられます。扉一枚の距離で隣り合っていれば、洗ってから取り込むまでの時間も大幅に短縮できます。
そこに、バスタオルや下着類を収納できる棚を用意しておくと、より家事効率のアップが期待できるでしょう。
そして、意外に見落としがちなのが玄関からキッチンへの移動です。家族が多いと週に何回も買い物に行かなければならず、買い物の量も多くなります。特にお米など重いものを買った日は室内に持ち込むのも大変ですよね。
玄関からキッチンの距離を短くしておくことで、買い物後の重い荷物を持っての移動が楽になります。キッチンで出たゴミを捨てる時にもすぐに玄関から出られるので、毎日の家事がより快適にできるようになるでしょう。
キッチンの近くについ買い溜めしてしまいがちな日用品をしまっておける、パントリーを作るのもおすすめです。
住まいの家事動線がよくなれば、これまで負担に感じていた家事が楽しくなるかもしれません。自分にあった動線を取り入れた新しい住まいで毎日の家事を楽してみませんか?