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電気自動車を家庭用蓄電池に変える?V2Hとは

2022.07.07

#家づくりノウハウ

『V2H』という単語を聞いた事はありますか?
V2Hはビークルトゥホーム(Vehicle to Home)といって、EV(電気自動車)やPHV(プラグインハイブリッド車)にバッテリーとして搭載されている電池に蓄えられている電力を流用し、自宅の家庭で使用することができるシステムの総称です。
今回は、2050年までに温室効果ガスの排出を実質ゼロにする脱炭素社会に向けての取り組みの一つとして、世界的にも注目されているV2Hについて基礎知識やメリット、注意点などを紹介していきます。

 

 

EVの充電器の特徴と違い

電気自動車の普及に伴い、写真のような看板を目にすることも多くなってきたと思います。
EVの充電器には、「普通充電器」「急速充電器」「V2H」がありますが、その違いはご存じでしょうか?ここで一度確認してみましょう。

 

・普通充電スタンド
現在日本で一番多く存在しているのがこの普通充電スタンドで、200Vと100Vの2種類があります。電圧の違いにより充電時間が変わりますが、30分~1時間程度の充電で10km程度が走行できる分の電力を充電できます。
商業施設などで買い物を行っている最中や病院などでの待ち時間などに利用されることが多く、数時間以上その場にとどまっている可能性がある場合に使われることが多いです。

 

・急速充電スタンド
高速道路などに設置してあるのは全て急速充電スタンドとなります。
わずか5分程度の充電でも40km程度の走行を行うことが出来るので、緊急時や充電の時間が多くとれない場合には非常に重宝します。
充電設備の本体価格だけで、百万円以上することに加えて工事費も非常に高いので、自宅に設置することは現実的ではなく、大型の商業施設などでも1台あるかないか程度の数しか存在していないのがネックとなっています。

 

・EVと家庭をつなぐ給電システム-V2H-
充電だけでなく、電気自動車に蓄えてある電力を家庭用電源として使用することができる給電機能を備えた製品がV2Hです。充電時間の速さは電力変換能力によって異なるため、充電器側で変換する急速充電器・V2Hと車載充電器で変換する普通充電器を比較すると、急速充電器とV2Hの方が、充電時間が速くなります。
V2Hは車種によって異なりますが、200Vの普通充電器に比べて最大2倍のスピードでの充電が可能だと言われています。

 

V2Hの2つのメリット

電気自動車から取り出した直流はV2Hのパワコンによって交流に変換され、家庭内の分電盤へと供給されます。
重要なポイントは、 「V2H自体に蓄電機能はついていない」 という点です。V2Hは電気自動車から家の中に電気を送るための装置であり、一部の製品を除き電池を貯めることのできる蓄電機能は備わっていないからです。言い換えるとV2Hは、電気自動車を家庭用蓄電池に変えることができるシステムと言えます。
電気自動車を蓄電池として考えるなら、1台で二役をこなせる電気自動車は、コストパフォーマンスに優れた商品といえます。安い深夜電力を使った場合、電気自動車はガソリン車よりも低コストで充電ができるため、燃料費を抑えることができます。
さらに、太陽光発電の余った電気で充電すると、無駄になっていた電気を利用できるのでかなり経済的です。

 

V2Hのメリット① 経済的
電気自動車を使い始めると、ガソリン代はかからない代わりに、その分電気料金に上乗せされます。例えば、車を通勤に使用して1年間に12,000km走行する場合、一般的な電気自動車が1kWhあたりに走行する距離が6km/kWh※1 、電力単価が23.2円/kWh※2 とすると、年間で46,400円電気代が増える計算になり、同じ12,000kmを走行する時にかかるガソリン代は年間128,000円※3 なので、この時点で経済的メリットが得られます。
さらに太陽光発電の余剰発電分をEVに充電した場合、充電費用はかかりません。費用対効果は太陽光発電システムとV2Hの導入費用次第ですが、自宅の電気料金も大幅に節約できるので経済メリットはさらに高まります。

※1 日本公正取引協議会による
※2 出典:資源エネルギー庁ウェブサイト(https://www.enecho.meti.go.jp/about/pamphlet/energy2021/002/#section1
※3 1Lあたりの走行可能距離を15km、ガソリン代を160円/Lで試算

 

 

V2Hのメリット② 安心が得られる
台風や落雷、地震などで長期停電に陥った場合、電気自動車に蓄えた電気を自宅で使用することができます。EV車のバッテリーは一般的な家庭用蓄電池に比べ、大容量であるためです。
家にV2Hのみを設置している場合、停電時には家の電気自体が止まるため、車に貯めた電気分しか非常用電源として利用することができませんが、太陽光パネルを設置している場合は停電時でも太陽光で発電した電気を使い続けられます。
日中発電した電気は家で自家消費して、余った電気は車に蓄電して夜間に放電することで、長期間停電しても安心して電気のある生活を過ごせます。
さらに、蓄電機能だけでなく車としても通常稼働できるため、災害時に移動が必要になった場合でも安心ですね。

 

V2H導入時の注意点

・EVバッテリーは年々劣化してゆく
電気自動車としてのバッテリー寿命の問題があります。
正確には寿命ではなく交換目安の年数となりますが、メーカーによって保証内容は異なります。そのため導入時にどのような用途で、どのようなサイクルで使用するのかをしっかり考えておく必要があります。

 

・充電方法の違いでバッテリー寿命に影響が出る場合がある
EV車によってはV2Hスタンドによる急速充電を毎回するよりも、数回に1回は充電コンセントからの給電を推奨されている車種もあります。
急速充電は充電コンセントによる充電に比べ素早く充電できますが、負荷がかかります。充電方法を工夫することでバッテリーへの負担を少なくできるので導入前によく調べておくといいでしょう。

 

 

まとめ

今回はV2Hについてご紹介しました。普段使っている車がいざとなったときに蓄電池にもなれば、災害時にも安心ですし、電気の自家消費も進んでとても便利ですよね。
EVはガソリンを使用しないため、走行中に二酸化炭素を排出することがありません。また国が「2035年までに新車販売で電動車100%実現」を発表しました。この発表は事実上のガソリン車の禁止に舵を切りとったものとして捉えられるでしょう。
もし、新築住宅の検討と合わせてEVへの乗り換えやV2H導入も考えていらっしゃいましたら、ぜひエルクホームズにご相談ください。
エルクホームズの豊富な知識と経験を生かして、お客様に最適なご提案をいたします。

 

 

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