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和室のメリット3選&デメリット3選|和室選びのポイントは?

2022.05.05

#家づくりノウハウ

住宅を建てるにあたり、気になるポイントの1つが間取りです。住宅のイメージやライフプランを考えながら、間取りを考える人が多く見られます。中には、和室を取り入れるべきか悩む人もいます。和室を取り入れるか迷っている人は、和室のメリットとデメリットを知った上で検討することがおすすめです。

今回は、「和室のメリットとデメリット」と「和室選びのポイント」について解説します。ぜひ参考にしてください。

 

目次

 

1. そもそも和室とは?

 

2. 和室のメリット3選

2-1. 幅広い使い方ができる

2-2. リラックス効果がある

2-3. 調湿効果がある

 

3. 和室のデメリット3選

3-1. 重い家具の跡や傷がつきやすい

3-2. メンテナンスに時間・費用がかかる

3-3. ダニやカビの温床になりやすい

 

4. 失敗しない!和室選びのポイント

4-1. リビングの横につなげる

4-2. 家の中全体のテイストに和室のデザインを合わせる

4-3. 家の広さや間取りに適した形・広さにする

4-4. 和紙畳を取り入れる

 

まとめ

1. そもそも和室とは?

 

和室とは、日本ならではの部屋のスタイルです。和室を構成する要素には、下記の内容があります。

 

  • 床の間
  • 長押
  • 鴨居
  • 敷居
  • 欄間
  • 襖 など

 

柱と柱の間にある横木が「長押」、障子や襖をはめ込むための横木が「鴨居」「敷居」です。長押や鴨居の上に取りつけられた装飾は、「欄間」と呼ばれます。

 

すべての要素を取り入れた昔ながらの和室もあれば、洋室をベースに畳や障子を取り入れた和室風の部屋(洋室畳敷き)も人気があります。一時は和室のない住宅も多く見られましたが、近年では若い世代を中心に新しいスタイルの和室の需要が高まっていることが特徴です。

 

2. 和室のメリット3選

 

需要が高まっているとは言え、昔に比べると住宅に和室を取り入れる人は減少しています。しかし、和室には住み心地を快適にしてくれる多くのメリットがあります。主なメリットは、「使い勝手のよさ」「快適さ」「調湿効果」の3つです。

 

ここでは、和室のメリットについて詳しく解説します。

 

2-1. 幅広い使い方ができる

 

和室は家族構成やライフスタイルに合わせて幅広い使い方ができます。具体的な用途とメリットは、下記の通りです。

 

子ども部屋

  • 畳はフローリングの床に比べて柔らかく転んでも痛くなりにくい
  • 畳は音を吸収するため子どもの遊び場に適している
  • 子どもの遊び時間からお昼寝時間への動線がスムーズになる

寝室

  • 布団を敷いて寝る場合に身体が痛くなりにくい
  • 押入れがあれば布団を片づけて作業スペースとしても使える

来客用部屋

  • 来客時は布団を敷いて宿泊部屋として活用できる
  • 片づいた客間があることで急な来客時でも慌てずに済む

 

可動式建具を設置して用途に合わせて空間を区切るなど、アイデア次第でさまざまな使い方が楽しめます。

 

2-2. リラックス効果がある

 

和室の畳に使われている「い草」の香りは、リラックス効果があることが科学的に証明されています。さらに、い草はホルムアルデヒドを吸着することが特徴です。シックハウス症候群のリスクを軽減したい人やリラックスできる空間を作りたい人は、和室を取り入れてみましょう。

 

寝室や子ども部屋としてはもちろん、家族がリラックスタイムを過ごす場所としてもおすすめです。

 

2-3. 調湿効果がある

 

い草には、湿気を吸収して乾燥時に放出する調湿効果があります。梅雨時期や夏場はべたつきを感じにくく、冬場は足元の冷たさを防げることが大きなメリットです。いつでも季節に順応した快適な空間を保つことができます。

 

また、壁に漆喰・砂壁・珪藻土などの塗料を使うことで、調湿効果や消臭効果を高めることも可能です。和室の用途や機能面に合わせて壁材を選びましょう。

 

3. 和室のデメリット3選

 

和室にはメリットがいくつもある一方で、デメリットも存在します。和室を取り入れようと考えている人は、「家具と畳の相性」「メンテナンスコスト」「ダニ・カビのリスク」の3つを理解して、対策を講じることがおすすめです。

 

ここでは、和室のデメリットについて解説します。

 

3-1. 重い家具の跡や傷がつきやすい

 

畳はフローリングの床に比べて柔らかいため、家具の重みで跡がつきやすいことがデメリットです。机やタンスなど重い家具を置く場合、上方向からの圧力でへこみ跡が残ります。また、家具の移動時に畳に傷がつくこともあるため注意しましょう。

 

家具によるへこみや傷を防ぐには、家具を置く場所を工夫したり重みが集中しにくい家具を選んだりすることも1つの方法です。家具と畳の間に敷くへこみ防止マットも販売されています。

 

3-2. メンテナンスに時間・費用がかかる

 

畳は、年数を重ねることで変色や毛羽立ちが目立ちます。畳の状態を保つには、定期的にメンテナンスが必要です。メンテナンスに時間と費用がかかることは、和室を取り入れるデメリットの1つといえます。

 

畳のメンテナンス時期の目安と費用相場は、下記の通りです。

 

メンテナンス内容

時期の目安

費用相場

裏返し(畳表面のゴザ部分をひっくり返す)

3~4年おき

3,000~4,000円

表替え(畳表面のゴザ部分を交換する)

6~7年おき

5,000~2万円

 

自分で畳の裏返しや表替えを行うことは難しいため、メンテナンスはプロに依頼しましょう。

 

3-3. ダニやカビの温床になりやすい

 

調湿効果に優れている畳も、湿度が多い状態が続くとカビの温床となります。また、畳の目にはゴミや食べ物のカスが入りやすく、ダニが発生しやすくなるため注意が必要です。

 

ダニやカビを防ぐには、「年に1~2回は畳を干す」「こまめに換気をする」「畳の目に沿って掃除する」などを意識して行いましょう。掃除に使われることが多い重曹やセスキ炭酸ソーダは、畳が変色してしまうため使用するのは厳禁です。

 

4. 失敗しない!和室選びのポイント

 

和室と一口に言っても、取り入れる場所・デザイン・広さなどによって使い勝手や印象が大きく変わります。住宅に和室を取り入れて快適度を高めるには、和室選びのポイントを押さえておくことが大切です。

 

ここからは、和室選びで失敗しないためのポイントを3つ解説します。

 

4-1. リビングの横につなげる

 

子どもの遊び場やお昼寝の場所として和室を設ける場合は、リビングの横に設けることがおすすめです。リビングから離れた場所に和室があると、目が届きにくく使い勝手が悪く感じる場合があります。

 

リビングとひと続きにする以外に、リビングから見える場所に小上がりの和室スペースを設ける方法もあります。和室を独立したスペースにするよりも、開放的かつ家族の気配を感じながら過ごせることがメリットです。段差部分をソファ代わりにしたり収納を設けたりすることもできます。

 

4-2. 家の中全体のテイストに和室のデザインを合わせる

 

和室選びでは、家の中全体のテイストに合うデザインにすることがポイントです。畳の種類によって、昔ながらの和風スタイル・モダンスタイル・エキゾチックスタイルなど、部屋の印象は大きく変わります。

 

畳の色は、緑以外にもグレー・茶・白などがあり、壁紙や襖も白以外のカラーや柄入りなどバリエーションが豊富です。また、障子をカーテン・シェード・ロールスクリーンにすることもできます。リビングの壁や床とのバランスを見ながら和室のデザインを決めましょう。

 

4-3. 家の広さや間取りに適した形・広さにする

 

和室を取り入れるにあたり、家の広さや間取りに適した形や広さにすることも重要です。広さや間取りをイメージせずに和室を作ってしまうと、使いにくかったりうまく使いこなせなかったりするため注意しましょう。

 

家の広さや間取りによっては、畳の形を一般的な長方形ではなく正方形にすることで、空間を効率よく使える場合があります。

 

用途ごとの和室の広さ目安は、下記の通りです。

 

  • 子どもの遊び場
  • リビングの小上がり

2~3畳

  • 寝室
  • 来客用部屋

4.5~6畳

 

ただし、和室に置く家具や収納スペースによっては部屋が狭く感じることもあるため、実際にどのように使うかイメージしておくことが大切です。

 

4-4.和紙畳を取り入れる

和紙畳とは、和紙をこより状に巻いて、樹脂でコーティングして作られた畳のことです。い草畳のデメリットを克服するために作られたため、家に和室が欲しい人に非常に人気があります。最近では、い草畳よりもメンテナンスが簡単な和紙畳のほうに、注目が集まっています。い草畳はダニに弱いというデメリットがありますが、対して和紙畳は、ダニに強いのがメリットです。
また、2つの畳は手触りも異なります。い草畳は柔らかいですが和紙畳は少し固めです。い草は天然のものを使っているため柔らかい手触りですが、和紙畳は樹脂でコーティングされているため、少し固いのが特徴となります。
さらに、制作工程が大きく異なるため、値段なども大幅に変わってきます。和紙畳のほうが、初期費用がかかるため、予算との調整が必要です。

 

まとめ

 

和室には、「幅広い使い方ができる」「リラックス効果がある」「調湿効果がある」などのメリットがあります。一方で、畳に跡や傷がつきやすいことやメンテナンスに手間とお金がかかることがデメリットです。住宅に和室を取り入れる場合は、メリットとデメリットを正しく理解した上で、必要な対策を講じましょう。

 

「エルクホームズ」では、多様化する住まいへのニーズに対応しつつ、お客様が快適に暮らせる住宅づくりのサポートを行っています。和室を取り入れた住宅設計の提案や施工にも力を入れています。興味のある人はお気軽にご相談ください。

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